Nikonのデジタル一眼では末弟に位置づけられるエントリーモデルでありながら、マニュアルフォーカスの古いレンズ所有者たちからも評価されているD40の後継機、D40Xが一昨日(3/5)発表されました。ハイスペック化の一途に違和感を感じていて、例えば1000万画素の写真撮ってもその品質を生かせるだけの大きさに出力する機会や必然がない中で、デジタル一眼で600万画素という割り切りが魅力的に見えていた僕にD40Xの発売は特に刺さりませんでしたが、逆にD40の立ち位置がより明確化されたことで購入に踏み切や否やのうずうずがぶり返したわけです。
さて、前置きの方が長くなりそうですが、そんなこんなでNikonのサイトをぱらぱら見ていたわけですが、ページ最下部のナビゲーションがちょっと気になってこれを書いています。
そこそこちゃんと作られているサイトであれば必ず、ページ最下部に「ページトップへ戻る」というリンクが配置されていますが、ユーザーのひとりとして僕はほとんどそのリンクを押したことがありませんでした(世の中的にはどうなんだろう)。もちろん、頻繁に使われるということよりはむしろ、あった方が良いという何とも眠たい根拠で配置されているわけですが、翻って制作者の立場としては必ず配置するのです。
それで、なぜNikonのそれが気になったのかというと、
- クリックできるエリアが広く取られている(デザイン的にも自然に)。かつ、オンマウスした際のスワップ表示が目立っているため、ユーザーが欲求するまでもなく自然にそのリンクの存在を認識し、使うことができる。
- クリックすると、ページが上方向へするーっとスクロールしていく。一般的には(普通に実装すると)一瞬でページ上部にジャンプする、まるで違うページに切り替わるように。これにより、同ページ内で上部に戻っていることがより明確になっている。
そんな極々些細なことが、そうでない場合と比較すると、比べものにならないほど気が利いていて安心感を与えています。「使いやすい」というのは、「気にならない」ということと極めて近い関係にあって、「当たり前のことを当たり前にやる」ことの大切さを実感します。
Nikon Imaging | D40
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d40/
Nikon Imaging | D40X
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d40x/