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ユースホステル以上 下宿未満

ユースホステルをつくりたいと思っていた。そう、ただのユースならイメージはできあがっている。東京にそれをつくれたらおもしろいと思うし、それなりに人も呼べると思う。

だが、このプロジェクトは、テッチュウという場所で、テッチュウに思い入れのある人たちの力によって進んでいるし、実行される。だから、ただのホテルができたんじゃまるで意味がない。僕たちがやらなくてもいい話だ。

そう思ったら、テッチュウらしさを残した宿泊施設について考えずに、次のステップにいけなくなった。コンセプトを明確にしたい。ユースホステルほど宿泊者にとってテンポラリーでなく、下宿ほどコミットしない、けどその間。ユースホステル以上下宿未満。それってなんだろう。

「ユースホステル」と一言で言っても、そこからイメージするものはそれぞれ違うはず。そもそもユースホステルに泊まったことのない人がほとんどだし、それに今回は「ユースホステル以上下宿未満」ときた。プロジェクトのメンバーには少なくとも、持っているイメージを共有したい。いや、世に出すものである以上、いずれ言葉にしなければならないし、言葉が担うものは大きい。新しいものをつくろうとしているのだから、新しい言葉があっていい。

ふと、「R(アール)」という言葉を思い出した。今から3,4年前に建築家やデザイナーなど業界をまたいだ集団が、Rという言葉を定義した。その当時、東京の都市や建築、デザインにとって新しい概念だったが、その流れを受けたアールプロジェクト株式会社、東京R不動産、CET(セントラルイースト東京)、世田谷ものづくり学校などが生まれ、今では定着した言葉になっている。そう思ったら、少し感動してしまった。

テッチュウもまたその枝の先っちょのいると言える。

ユースホステルだけどただのユースホステルじゃない。下宿のようで下宿じゃない。使ってきた人、使われてきたモノ・時間の年輪が醸し出す空気。それは古さだけじゃない。行くと誰かいそうで、立ち寄りたくなる。人のニオイ。中のようで外、外のようで中。さて、またひとつ宿題が増えた。

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